NASAが地球に似た7つの惑星の観測に成功

つい先ほど(2月23日日本時間午前3時)、NASAから次のようなプレスリリースが発表されました、

NASA Telescope Reveals Largest Batch of Earth-Size, Habitable-Zone Planets Around Single Star

(NASAの天体望遠鏡が、ある星の周辺に地球サイズで生命が存在可能な惑星の大集団を発見)

発表内容を簡単にまとめると、次のようになります。

  • NASAのSpitzer宇宙望遠鏡が、地球から40光年離れた水瓶座の中に、地球に似た環境である可能性が高い惑星を7つ発見した
  • 発見された惑星は冷たい矮星の近くに存在しており、太陽系における彗星よりも恒星に近いが、生命が存在できる可能性がある
  • これだけ多数の地球型惑星が同時に発見されたのは初めてのこと
  • 2018年から観測開始予定のJames Webb宇宙望遠鏡によってより詳細な調査が行われる予定

 

発見された惑星を含む系外惑星系は、最初に発見したチリの望遠鏡 The Transiting Planets and Planetesimals Small Telescope(TRAPPIST)にちなんでTRAPPIST-1と名付けられました。TRAPPISTは今回の7つの惑星のうち3つを発見し、NASAのSpitzerはこの3つのうち2つを確認、さらに新たに5つの惑星を発見しました。

TRAPPIST-1の惑星群は、いずれも水星、金星、地球、火星のような岩でできた星で、木星のようなガスでできた星とは異なるということがわかっています。液体の水が存在するかどうかはまだ確定していませんが、その可能性があり、かつ生命が存在するかもしれない環境であるということは観測史上重要な発見といえます。中心にある矮星は木星より少しだけ大きい星のようです。

Hubble宇宙望遠鏡の観測によってもTRAPPIST-1の星々が調査され、最も恒星に近い2つの星については、地球のような水素が潤沢にある大気を持たないことがわかっています。また、最も恒星から遠い星は氷で閉ざされた状態にあるようです。つまり、これら両端の惑星においては生命が存在するのは厳しいかもしれませんが、それらの間にある惑星では生命が存在するのにほどよい環境が実現している可能性があります。

TRAPPIST-1の惑星群を観測することで、地球型惑星の大気がどのような条件でどう変化するのかがわかります。2018年から観測を開始するJames Webb Space Telescopeは水、メタン、酸素、オゾンなど大気環境を左右する物質の化学的な痕跡を調査し、さらに惑星の大気温度や大気圧を測定することが可能で、これらの星々の詳細な情報が得られることが期待されます。

英語メモ

exoplanet : 太陽系外惑星

dwarf star : 矮星、太陽よりも質量の小さい恒星が年月を経て温度が下がり、大きさも小さくなったもの